アメリカ・オレゴン州のCaldera Brewingがつくる「Caldera Non-Alcoholic IPA」を飲みました。
結論から言うと、これがノンアルコールなのかと驚くくらい、IPAらしい飲み応えがあります。
グレープフルーツ系のアロマがあり、口に含んでも柑橘感がしっかりあります。苦味も明確で、ボディもある。
少なくとも今回飲んだ印象では、「ノンアルコール飲料として、IPAっぽいものをそれらしく仕上げた」というより、かなり素直にIPAを飲んでいる感覚に近い一本でした。
Caldera Non-Alcoholic IPAとは
Caldera Brewingは、アメリカ・オレゴン州アシュランドのブルワリーです。
https://www.calderabrewing.com/ipa/
公式サイトによると、Non-Alcoholic IPAは通常のビールとして発酵させた後、低温・低圧の真空環境でアルコールを取り除く方式でつくられています。
使用されているモルトとホップは以下の通りです。
- モルト:Premium Two Row、 Dextrin
- ホップ:Citra、Mosaic、Mosaic Lupomax、Azacca Cryo
- アルコール度数:0.5%未満
- 容量:355ml
CitraやMosaicに加えて、LupomaxやCryoといった、アロマをブーストするホップ製品が使われています。
今回は、MARUKUさんで購入しました。
なお、「ノンアルコール」という商品名ですが、公式表記はアルコール0.5%未満で、0.00%ではありません。
日本国内の販売店では0.26%と記載している例もあります。完全にアルコールを含まない飲料を求めている場合には、この点は確認しておいた方がよいでしょう。
ノンアルコールと微アルコールの違いについては、下記の記事にて詳しく解説しています。
外観は琥珀色。泡立ちも良好
グラスに注ぐと、色は琥珀色。
泡立ちも良好でした。
見た目からして薄いノンアルコールビールという印象ではなく、クラフトビールらしい外観です。
香りはグレープフルーツ系
鼻を近づけると、まず感じたのがグレープフルーツ系のアロマでした。
Caldera公式ではCitra、Mosaic、Mosaic Lupomax、Azacca Cryoという複数のホップを使用しています。
実際の香りを原料だけから説明することはできませんが、少なくとも私が飲んだときには、柑橘系の印象がはっきり出ていました。
口に含んでも、しっかり柑橘感がある
良かったのは、香りだけではありません。
口に含むと、しっかり飲み応えのある柑橘感があります。
ノンアルコールIPAには、香りは華やかでも、口に入れた途端に薄さを感じるものがあります。
Caldera Non-Alcoholic IPAでは、今回そうした物足りなさをあまり感じませんでした。
苦味はIPAとして中くらい
苦味は、IPAとして考えれば中くらい。
ただし、きちんと「苦い」と感じるだけの苦味があります。
ノンアルコールだから苦味まで控えめにしている、というタイプではありません。
さらに、IPAらしいボディも感じました。
この柑橘感、苦味、ボディが揃っていることが、今回「これがノンアルコールとは驚いた」と感じた大きな理由です。
BRULO Lust for Life IPAより好印象だった
以前飲んだノンアルコールIPAでは、BRULOシリーズもあります。
以前のレビューはこちらです。
同時に飲み比べたわけではないため厳密な比較ではありませんが、私の評価としては、Caldera Non-Alcoholic IPAの方が上でした。
今回のCalderaには、ノンアルコールでありながらIPAとしての飲み応えがありました。
「ノンアルコールの中ではよくできている」というだけでなく、クラフトビールらしい方向へかなり踏み込んでいる印象です。
ただし懸念は価格
ただし、日本国内での入手には、価格は1缶あたり、642円以上します。
送料は別です。
ヤッホーブルーイングのインドの青鬼の2倍以上。
何度も常飲するには、なかなか難しい…
一杯あたり300円ほどでしたら、本当に革命でした。
総評:ノンアルでも、ここまでIPAらしくできる
Caldera Non-Alcoholic IPAで最も印象に残ったのは、ノンアルコールでありながらIPAらしいボディまで感じられたことです。
グレープフルーツ系のアロマ。
口に含んだときの柑橘感。
明確な苦味。
そしてIPAらしいボディ。
どれか一つだけが突出しているのではなく、それぞれが組み合わさることで、飲み物全体としてIPAらしさが成立していました。
「これがノンアルコールとは驚いた」。
今回の感想を一言でまとめるなら、これです。
ASTROCAの商品開発で持ち帰りたいこと
今回特に参考になったのは、IPAらしさはホップの香りだけでは成立しないということです。
香りが良くても、口に含んだときの飲み応えや苦味、ボディが弱ければ、IPAとしての満足感は出にくい。
Caldera Non-Alcoholic IPAは、その複数の要素をノンアルコールの中で成立させていました。
ASTROCAでも、単に香りを強くするのではなく、「飲んだときにクラフトビールとして成立しているか」を考えていきたいと思います。
※見出し画像は、外観を参考にAIで作成したイメージであり、実際の商品写真ではありません。