BRULOの「LUST FOR LIFE IPA」を飲みました。
BRULOはスコットランド発のアルコールフリー・クラフトビールブランドです。
今回飲んだ現行版のLUST FOR LIFE IPAは、アルコール0.5%。
以前は0.00%だったので、完全な0.00%ではなくなってしまったのは個人的には少し残念です。
ただ、先に結論を書きます。
これまで飲んできたノンアルコール/低アルコール系ビールの中では、明らかに一番美味しかったです。
今回飲んだ商品
今回飲んだ缶の表示は、次のとおりです。
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アルコール分:0.5%ABV未満
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内容量:330ml
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原材料:麦芽エキス、ホップ/炭酸、香料
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原産国:イギリス
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輸入者:合同会社ハッピーマウンテン
アルコール0.00%ではなく、微量のアルコールを含む商品です。
微アルコールと、0.00%アルコールの違いは、下記の記事にて詳しく解説しています。
BRULOは、日本国内では一度終売していた
BRULOは、Beverich様が取り扱っていた時代にリピートして飲んでいたことがあります。
個人的にも、このレベルのノンアルコールビールを飲んだのは初めてで、愛飲していました。
下記のようなインタビューもされており、感銘を受けていました。
https://gekkan-kosen.com/20221/
しかしながら、下記の通り、惜しまれながらも終売していました。
https://x.com/kkino0927/status/1966477141719101916?s=20
この度、2026年に、アルコール0.5%の低アルコールとして、生まれ変わり、再リリースされたようです。
https://brulo.jp/releases/202603-new-brulo
なお、日本における輸入販売会社は、当時とは変わっており、現在は合同会社ハッピーマウンテン様が運営しているようです。
華やかなトロピカルフルーツ
開けると、まずトロピカルフルーツの香り。
マンゴーや南国系の果実を思わせる、かなり華やかな方向です。
ほんのわずかに「香料っぽい」と感じる輪郭もあります。
ただし、これは嫌な意味ではありません。
薬品っぽい、不自然で気持ち悪い、というものではなく、果実香の輪郭がやや強調されているような感覚。
むしろ、この飲み物の華やかさを作っている要素のひとつとして成立しています。
口に含むと、そのトロピカルフルーツ香が一気に口いっぱいに広がります。
ここはかなり気持ちいい。
その後、グレープフルーツの皮を思わせる苦味へ。
IPAとして考えると苦味そのものは比較的穏やかですが、薄い苦味が長めに残ります。
ホップを使ったクラフトビールを飲んでいる感覚は、かなりあります。
それでも「普通のIPA」とは少し違う
一方で、普通のIPAとの違いもあります。
特に気になったのは、鼻から抜ける香り。
口の中ではかなり華やかなのですが、飲み込んだ後に鼻へ抜けていく香りはあまり強くありません。
ここには、やはりアルコールの少なさが影響しているのでしょうか。
そして、少し水っぽい。
悪く言えば清涼飲料水っぽく、良く言えば非常に爽やか。
ただ、IPAとして考えると爽やかすぎるようにも感じます。
一般的なビールには、麦やアルコールも含めて、もう少し味の重心や厚みがあります。
LUST FOR LIFE IPAは、華やかなホップ香や苦味はしっかりある一方で、その土台が非常に軽い。
このアンバランスさが、「ビールを飲んでいる」と感じる瞬間と、「ビールとは違う飲み物だ」と感じる瞬間を行き来させます。
惜しい。糖分のようなベタつき
もうひとつだけ、かなり惜しいところがあります。
飲んだ後、口の中にほんのわずかに糖分のようなベタつきが残ります。
原材料を見ると、
- 水
- 大麦麦芽
- 小麦麦芽
- 酵母
- ホップ
- マルトデキストリン
- 炭酸
- ホップ抽出物
などが使われています。
マルトデキストリンは、アルコールの少ない飲料で不足しやすいボディを補う手段として非常に興味深い素材です。
ただ今回感じたわずかな残留感には、このあたりも関係しているのかもしれません。
「あと少しだけ、後味がドライに切れてくれれば……」と思いました。
本当に惜しい。
旧0.00%版より、美味しくなったと思う
以前、LUST FOR LIFE IPAの0.00%版も飲んだことがあります。
記憶との比較にはなりますが、今回の方が明らかに美味しく感じました。
ただ、これはASTROCAを開発している立場からすると、少し複雑でもあります。
0.5%とはいえアルコールを残すことで味が良くなるのであれば、0.00%で同じところまで持っていく難易度はさらに高いということになります。
ASTROCAはアルコール0.00%を前提に開発しています。
だからこそ、BRULOが0.5%で見せているこの完成度は、非常に面白いベンチマークです。
そもそも「ビールっぽさ」って何だろう
今回、一番考えさせられたのはここでした。
そもそも「ビールっぽい」とは何なのか。
LUST FOR LIFE IPAには、
トロピカルなホップ香がある。
グレープフルーツの皮のような苦味がある。
炭酸がある。
麦芽も使われている。
飲めば明らかにIPAを連想します。
それでも、普通のIPAと同じかと聞かれれば、違います。
鼻から抜ける香り。
飲み物としての厚み。
アルコールが作る質感。
飲み込んだ後の余韻。
こうしたものも含めて、私たちは「ビールらしさ」を判断しているのでしょう。
逆に言えば、それらすべてを完全に再現しなくても、十分に美味しい飲み物は作れる。
LUST FOR LIFE IPAを飲んでいると、
「ビールを完全再現すること」と「ビール好きが満足できる飲み物を作ること」は、本当に同じ目標なのか?
という疑問が湧いてきます。
これはASTROCAを作っていくうえでも、もう少し探究したいテーマです。
それでも、現時点では一番
欠点はいくつか挙げました。
少し水っぽい。
爽やかすぎる。
鼻から抜ける香りが弱い。
口の中にわずかなベタつきが残る。
そして0.5%なので、完全な0.00%でもありません。
それでも。
これまで飲んだノンアルコール/低アルコール系ビールの中で、一番美味しかった。
これは変わりません。
華やかなホップの使い方は、かなり参考になりました。
最大のネックは価格
私はAmazonのセールでは購入しましたが、通常時には1本あたり698円です。
1本あたりに換算すると、一般的なノンアルコールビールどころか、クラフトビールよりも明らかに高価です。
味わいはかなり好みですが、気軽にリピートできる価格ではありません。
日本で日常的に何本も飲むには、さすがに高い。
味はここまで来ている。
だからこそ最後に残るのは、
「この体験を、0.00%で、もっとクリーンに、日常的に買える価格で作れるか」
という問いなのだと思います。
ASTROCAとしても、挑戦しがいのある基準がひとつ増えました。
※味や香りの評価は、筆者個人のテイスティング記録です。
※見出し画像は、外観を参考にAIで作成したイメージであり、実際の商品写真ではありません。