キリン ラガーゼロを実飲レビュー|穀物感とキレはあるが後味にべたつき

公開: 執筆・編集: アストローカ創業者
キリン ラガーゼロを実飲レビュー|穀物感とキレはあるが後味にべたつき

ラガーゼロは、ノンアル特有の金属っぽい香りや、後味のべたつきを完全には消せていません。

それでも、麦芽由来の穀物感とラガーらしいキレがあり、飲み物として破綻していない。

率直な総評は、国産ラガー系ノンアルとしては及第点。これまで飲んできたノンアルコールビールのなかでも、中位より上です。

今回は、キリンの「本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」を飲みました。

https://www.kirin.co.jp/alcohol/nonalcohol/lagerzero/

※本記事の商品は自費で購入したものです。メーカーからの商品提供や広告依頼は受けていません。

一度ビールを造ってから、アルコールを取り除く

ラガーゼロは、ラガータイプのビールを発酵・熟成させたあと、アルコール分を取り除いて造られています。

キリンによれば、開発期間は4年。ドイツの技術メーカーによる脱アルコール設備も導入されています。

最初からビール風の飲料を組み立てるのではなく、一度造ったビールからアルコールだけを取り除くというアプローチです。

その意味でも、どこまでラガービールらしさが残っているのかに注目して飲みました。

製法については、キリン公式サイトで詳しく紹介されています。

https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2025/0919_01.html

 

外観|透明感のある黄金色。泡は控えめ

グラスに注ぐと、色は透明感のある黄金色。

見た目は素直にラガービールらしく、濁りもありません。

一方で、泡立ちはやや控えめ。見た目から受ける印象は悪くありませんが、豊かな泡を楽しむタイプではなさそうです。

香り|開けた瞬間から金属っぽさがある

缶を開けると、まず感じたのは金属を思わせる香りでした。

グラスに注いだあとも、その印象は残ります。

ノンアルコールビールで時折感じる香りですが、ラガーらしい爽快感を期待していると、少し引っかかるかもしれません。

今回のラガーゼロで、最も気になったのはこの香りです。

味わい|麦芽由来の穀物感と、ラガーらしいキレ

口に含むと、麦芽由来と思われる穀物の風味があります。

華やかさや強いコクがあるわけではありません。それでも、単なる色付きの炭酸飲料ではなく、ビールを思わせる味の骨格は感じられます。

そして、飲んだ瞬間にはラガーらしいキレもある。

この穀物感とキレによって、少なくとも「ラガービールを再現しようとしていること」は、きちんと伝わってきます。

苦味と余韻|苦味は弱め。後味には少しべたつきが残る

苦味は、全体としてやや弱めです。

まったく消えてしまうわけではなく、飲み込んだあとにも薄く残ります。ただし、ラガービールらしい苦味の満足感を期待すると、少し物足りません。

また、口に含んだ直後にはキレを感じる一方で、飲み終えたあとの口の中には、ややべたつく感覚が残りました。

前半はすっきりしているのに、後半の余韻が完全には切れない。

ここが、完成度を一段押し下げているように思います。

総評|強い個性はないが、ラガー系ノンアルとして破綻していない

ラガーゼロには、飲んだ瞬間に驚くような華やかさや、強く印象に残る個性はありません。

金属っぽい香りと、後味のべたつきも気になります。

それでも、穀物感とキレによって、ラガー系ノンアルとしての形は成立しています。

「本物のビールと見分けがつかない」とまでは思いません。

しかし、ノンアルコールビールとして無理なく一本飲める水準には達している。これまで飲んできた商品のなかでは、中位より上の一本です。

端的に言えば、

強く推したくなるほどではない。ただし、選んで大きく失敗する商品でもない。

そんな評価になりました。

テイスティングまとめ

  • 外観: 透明感のある黄金色

  • 泡立ち: 控えめ

  • 香り: 金属を思わせる香りがある

  • 味わい: 麦芽由来の穀物感

  • 苦味: やや弱いが、薄く余韻に残る

  • キレ: 口に含んだ直後にはラガーらしいキレがある

  • 後味: ややべたつきが残る

  • 総合評価: 国産ラガー系ノンアルとしては及第点

今回の発見|飲料の印象は、飲み込んだあとの数秒で決まる

今回、特に印象に残ったのは、口に含んだ瞬間のキレと、飲み込んだあとの余韻は別物だということです。

入口ではラガーらしさを感じても、後味にべたつきが残ると、全体の爽快感は弱くなってしまいます。

アストローカの商品開発でも、最初の一口だけでなく、飲み終えた数秒後まで心地よいかを大切にしたいと思います。

※味覚や香りの感じ方には個人差があります。本記事は、筆者個人の感想を記録したものです。

※見出し画像は、外観を参考にAIで作成したイメージであり、実際の商品写真ではありません。

ブログに戻る