結論から言うと、アサヒゼロは、ドライゼロより明らかにビールらしい。
ひと口目には、「スーパードライっぽさ」を少し感じました。
ただし、また飲みたいかと聞かれると、答えは「いいえ」。
個人的には、それでも350mlを飲み切るのがしんどい一本でした。
ビールを造ってから、アルコールを抜く
アサヒゼロは、一度ビールを醸造してからアルコール分を取り除く、「ブリューゼロ製法」を採用しています。
https://www.asahibeer.co.jp/asahizero/
濃厚なビールを醸造し、2回の脱アルコール工程を経ることで、アルコール分0.00%を実現した商品です。
つまり、香料などでビールらしい味を組み立てるだけではなく、実際に造ったビールを出発点にしているということです。
現在流通している商品は、2025年2月製造分から麦の香りと後味も改良されています。
製法や商品の詳細は、アサヒゼロ公式サイトとアサヒビールの発表で確認できます。
最初に感じたのは「スーパードライっぽさ」
飲んですぐに浮かんだ感想は、「スーパードライっぽい」でした。
キレを重視した方向性や、ビールらしい飲みごたえを目指していることは伝わってきます。
前回飲んだドライゼロは、芋のような香りや金属的な味、ケミカルな後味が強く残りました。
それと比べると、アサヒゼロはより自然に「ビール系の飲み物」として口に入ってきます。
同じアサヒの0.00%でも、ビールらしさではアサヒゼロの方が上だと感じました。
「ドライゼロよりマシ」は、高評価ではない
ただ、ビールに近いことと、自分がおいしいと感じることは別でした。
飲み始めは悪くないものの、飲み進めるにつれて違和感が積み重なり、最終的には完飲するのがしんどくなりました。
細かな香りや味以上に記憶に残っているのが、この「もう十分だな」という感覚です。
率直に言えば、評価は「ドライゼロよりはマシな方」。
これはアサヒゼロを高く評価しているというより、あくまでドライゼロとの相対評価です。
ビールらしさはある。けれど、もう一杯飲みたいとは思わない。
私にとっては、そんな一本でした。
今回のテイスティングメモ
-
ビールらしさ: ドライゼロより明確に高い
-
方向性: スーパードライに通じる印象
-
飲み始め: 比較的違和感が少ない
-
飲み終わり: 350mlを飲み切るのがしんどい
-
再飲意向: なし
商品開発に持ち帰りたいこと
アサヒゼロを飲んで感じたのは、「ビールに近づけること」だけでは十分ではないということです。
一度ビールを醸造してからアルコールを抜く製法は、ビールらしさをつくるうえで非常に強力です。
それでも、飲み終えたあとに違和感が残り、「また飲みたい」と思えなければ、日常的に選ばれる一杯にはなりません。
アストローカが目指したいのは、単にビールを再現した0.00%ではなく、一杯を気持ちよく飲み終え、次の日にもまた選びたくなる飲み物です。
ビールらしさだけでなく、飲みやすさと後味まで含めて設計する。
今回の一本は、その重要性を改めて感じさせるテイスティングになりました。
この記事は、アルコール0.00%のクラフトビールテイスト飲料「アストローカ」の商品開発に向けたテイスティング記録です。
※見出し画像は、外観を参考にAIで作成したイメージであり、実際の商品写真ではありません。