ドイツの小麦ビールブランド、エルディンガーの「エルディンガー アルコールフリー」を飲みました。
結論から言うと、ノンアルコールビールとしては明らかに及第点。レベルは高いです。
泡立ちは良好で、小麦らしい柔らかな香り。
口当たりにも少しシルキーな感触があります。
一方で、飲み進めると砂糖を思わせるほのかな甘みがあり、後味にはベタつきと、薄い膜が張るような感覚が残りました。
そして個人的に少し期待外れだったのが、ヴァイツェンを期待して飲んだものの、バナナやクローブのような分かりやすい香りは感じなかったこと。
悪くありません。むしろノンアルとしてはかなりちゃんとしています。
ただ、私が購入した価格は1本275円+送料。もう一歩パンチが欲しい。
今回は、そんなエルディンガー アルコールフリーをレビューします。
エルディンガー アルコールフリーとは
エルディンガーは、ドイツ・バイエルン州エルディングを拠点とする、小麦ビールで知られる醸造所です。
「ERDINGER Alkoholfrei」は、そのエルディンガーがつくるアルコールフリーの小麦ビールです。
日本で流通している商品は330ml瓶で、アルコール度数は0.39%とされています。したがって、「アルコールフリー」という商品名ですが、アルコール0.00%ではありません。
エルディンガー本国公式サイトでも、アルコール度数は0.5%未満と記載されています。
https://erdinger.de/en-INT/beers/non-alcoholic-wheatbeer
日本流通品の商品情報では、原材料は小麦麦芽、大麦麦芽、ホップ、酵母など。
https://bier.jp/itemdetail/Ex131i
大手日本メーカーのラガー型ノンアルとは少し違い、小麦ビールというジャンルそのものが特徴です。
なお、微アルコールとノンアルコールの差分については、下記の記事にて詳しく解説しています。
泡立ちは良好。色は少し琥珀色っぽい
グラスに注いで最初に感じたのは、泡立ちの良さです。
泡立ちは良好。
液色は、私には少し琥珀色っぽく見えました。
本国公式では外観を「straw yellow(麦わら色)」と説明していますが、今回実際に見た印象としては、もう少し色が乗っているように感じました。
香りは、少し雑味の混じった柔らかな小麦
香りには、小麦らしい柔らかさがあります。
ただ、完全にきれいな小麦の香りというよりは、少し雑味が混ざっているようにも感じました。
エルディンガー公式では、モルトの香りに加えて、ブリオッシュや酵母のニュアンスなどを挙げています。
一方、私自身が実際に飲んだときの印象は、もっとシンプルに「柔らかな小麦」です。
そして、ここは少し期待と違いました。
私はドイツ発の白ビール系ということでヴァイツェンらしさを期待していましたが、バナナやクローブのような香りは、今回のテイスティングでは感じられませんでした。
口当たりは柔らかく、少しシルキー
口に含むと、舌触りは柔らかめです。
さらに、少しシルキーな感覚があります。
これはエルディンガー アルコールフリーの良かったところです。
単に薄くて水っぽいノンアルという感じではなく、口に入れたときにある程度の質感があります。
検索上位のレビューでも、クリーミーな口当たりやボディ感を高く評価する記事が見られます。実際に飲んでみても、「柔らかい口当たり」という方向性については納得できました。
ほのかな甘み。後味にはベタつきと膜感
その後に、ほのかな甘みが来ます。
私には、この甘みが少し砂糖っぽく感じられました。
そして飲み終わったあとには、ベタつきと、口の中に薄い膜が張るような感覚が残ります。
ここは個人的には弱点です。
エルディンガー公式自身も、味について「slightly sweet」と説明しており、100mlあたり糖類3.6gとしています。
ただし、糖類の量がそのまま今回感じた甘さや膜感の原因だと断定できるわけではありません。
あくまで実際に飲んだ印象として、私は後半に甘さとベタつきを感じました。
「絶賛されるノンアル」だが、私はそこまでではなかった
エルディンガー アルコールフリーについて調べると、日本のノンアルコールビール系メディアではかなり評価が高い商品です。
検索上位には「ノンアルコールビール界最高のうまさ」と評するレビューもあり、クリーミーな泡、小麦らしい甘み、ボディ感などが高く評価されています。
https://www.shirafu365.com/erdinger_free
実際に飲んでみて、なぜ評価されるのかは分かります。
泡立ちが良く、小麦らしい柔らかさがあり、口当たりにも質感がある。
ノンアルコールビールとしての完成度は、確かに低くありません。
ただ、私自身の評価は、そこまで絶賛というほどではありませんでした。
バナナやクローブのようなヴァイツェンらしい香りは思ったほど感じられず、後半には砂糖っぽい甘みと膜感が残ります。
「かなり良いノンアル」ではある。でも「275円払ってでも積極的に飲みたい味」になるには、もう一押し欲しい。
このあたりが、今回の率直な感想です。
総評:ノンアルとしては明らかに及第点。ただ、275円ならパンチが欲しい
エルディンガー アルコールフリーは、決して悪い商品ではありません。
むしろ、ノンアルコールビールとしては明らかに及第点で、レベルは高いと思います。
特に良かったのは、
- 良好な泡立ち
- 柔らかな小麦の香り
- 柔らかく、少しシルキーな口当たり
です。
一方で、
- ヴァイツェンに期待したバナナやクローブの香りは感じなかった
- ほのかな甘みが砂糖っぽく感じる
- 後味にベタつきと膜感が残る
という部分は気になりました。
日本の一般的なノンアルコールビールより高い価格帯だからこそ、私はもう少し「これを選びたい」と思わせる特徴が欲しくなりました。
美味しいか、美味しくないかで言えば、十分に美味しい。
ただし、価格まで含めて評価するなら、「もう一歩」です。
ASTROCAにとっては、白ビール系の重要なベンチマーク
それでも、ASTROCAの商品開発という視点では、エルディンガー アルコールフリーはかなり重要な商品だと思っています。
理由は、単純に「私がものすごく美味しいと思ったから」ではありません。
275円前後という価格帯でも、日本のノンアルコールビール系メディアでは非常に高く評価されている白ビール系商品だからです。
つまり、
- 「白ビール系のノンアルに、消費者は何を期待しているのか」
- 「どの程度の完成度なら、この価格でも高く評価されるのか」
を考えるうえで、一つの基準になります。
アストローカでも、白ビール系は重要な開発テーマです。
エルディンガーの柔らかな口当たりや小麦らしさは参考にしつつ、私自身が気になった甘さや膜感、そして香りの物足りなさをどう考えるか。
白ビール系ノンアルのベンチマークとして、今後も比較対象にしたい一本です。
※見出し画像は、外観を参考にAIで作成したイメージであり、実際の商品写真ではありません。