結論から言うと、CIRAFFITI(シラフィティ)のSession IPAは、美味しかったです。
ただ、IPAらしい香りや苦味よりも、甘さと飲み終わりのベタつきが目立ちました。
特に印象に残ったのが、口に含んだ瞬間に感じるザラメのような甘さです。
そのあと少し爽やかな感覚は出てくるものの、強いホップアロマや苦味はあまり感じません。
味そのものだけなら美味しい。
一方で、250mlという容量と価格帯まで含めて考えると、私の評価は厳しくなりました。
CIRAFFITI Session IPAとは
CIRAFFITIは、ノンアルコール・ローアルコールのクラフトビールを手がけるブランドです。
日本国内で珍しい、ノンアルコールビール専用の醸造所を持った会社で、鳥取に拠点を構えています。
今回飲んだSession IPAは、アルコール度数0.5%のローアルコールビール。
現在の公式商品情報では内容量250ml、原材料は麦芽、乳糖、ホップ、乳酸、酵母などとなっています。
そのため、アルコール0.00%の商品ではありません。運転時や妊娠・授乳期などについても、メーカーは飲用を控えるよう案内しています。
メーカー公式では、ホップの苦味や、注いだ瞬間に立ち上がる柑橘系の爽やかな香りを特徴として説明しています。
※ノンアルコールビールと、微アルコールの違いについては、下記の記事にて詳しく解説しています。
IPA系のローアルコール飲料を飲み比べている私としても、この香りと苦味には期待していました。
ただ、実際に飲んだ印象は少し違いました。
外観は琥珀色。泡は早めに消える
グラスに注ぐと、液色は琥珀色です。
泡は立ちますが、比較的早めに消えていきました。
ここまでは特に強い違和感はありません。
気になったのは、ここからです。
香りはホップより人工的な甘さが先に来る
香りを取ってみると、私にはまずやや人工的な甘い香りが感じられました。
そこに少し植物的なニュアンスがあります。
一方で、「セッションIPA」と聞いて期待していたような、強く分かりやすいホップアロマはあまり感じませんでした。
メーカーは柑橘系の爽やかな香りを特徴として挙げていますが、少なくとも今回の私の印象では、柑橘やホップの華やかさより、人工的な甘さのほうが先に立ちました。
この時点で、想像していたIPAとは少し方向が違います。
最初に来るのは「ザラメのような甘さ」
口に含んで最も印象的だったのが甘さです。
私には、ザラメのような甘さに感じられました。
そのあとには爽やかな感覚も出てきます。
そのため、ずっと甘いだけの飲み物というわけではありません。
ただ、IPAとして期待すると、香りに続いて味でもホップの存在感が弱い。
特に苦味はかなり控えめに感じました。
IPAとしては苦味が物足りない
私はIPAだから苦ければ苦いほどいい、とは考えていません。
セッションIPAなら、一般的なIPAより軽やかであっても不思議ではありません。
それでも今回のシラフィティ Session IPAは、私にはIPAらしい苦味そのものがかなり弱く感じられました。
メーカー公式では苦味も商品の特徴として挙げていますし、他のレビューには「ビールらしい苦味が強い」と評価しているものもあります。
味覚には個人差がありますが、今回の私の感想はかなり違います。
強い香りもない。苦味も強くない。
その結果、私には「セッションIPAを飲んでいる」という感覚があまり強く残りませんでした。
飲み終わったあとにはベタつきが残る
もうひとつ気になったのが後味です。
飲み終えたあと、口の中に甘いベタつきが残りました。
最初に感じたザラメのような甘さと、このベタつきがつながっています。
途中には爽やかさもあるのですが、最終的にはすっきり切れるというより、甘さが口に残る印象でした。
私がノンアルコール・ローアルコールビールを飲むときにかなり気にしているのが、この「甘さの残り方」です。
甘味そのものが悪いわけではありません。
ただ、クラフトビールらしい香りや苦味を期待しているときに、最後まで残るのが甘さだと、満足感は下がります。
250mlという容量もかなり気になる
味とは別に、大きなマイナスだったのが250mlという容量です。
現行品は250ml缶です。
もちろん、小さい缶そのものが悪いわけではありません。
軽く一杯だけ飲みたい人には、このサイズが合う可能性もあります。
ただ、シラフィティ Session IPAは大手メーカーの一般的なノンアルコールビールとは異なる、プレミアムな価格帯の商品です。
公式サイトから購入すると、6本で2820円。1本あたり、470円です。
https://ciraffiti.com/products/session-ipa-1?variant=44722406129853
その価格帯で250mlとなると、私は味にもかなり高い完成度を期待します。
今回については、香りや苦味の強さより甘さとベタつきのほうが印象に残りました。
美味しい。でも、価格と容量まで含めた満足度は高くない。
ここが最終的な評価です。
レシピ変更で、印象が変わった?
シラフィティは、以前は瓶で販売されていました。
現在、ネット上にあるレビューも、多くは瓶で製造されていた時代のものです。
一方、2024年に、瓶から缶へのリニューアルがされました。
その際に、容量だけでなく原材料も変更されています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000083873.html
瓶バージョンの商品ページでは、原材料は
麦芽(外国製造)、ホップ、酵母、炭酸
と掲載されています。
https://ciraffiti.com/products/gift-box-set-%E3%82%B3%E3%83%94%E3%83%BC
一方、現行の商品ページでは、原材料は、
麦芽(外国製造)、乳糖 、ホップ、乳酸、酵母、/ 炭酸
と掲載されています。
https://ciraffiti.com/products/session-ipa-1?variant=44722406129853
もしかしたら、レシピ変更がなされ、その際に味わいの印象が変わることがあったのかもしれません。
旧版レビューと現行版レビューを比較するときは、同一レシピの商品として扱わないほうがよい可能性があります。
総評|美味しいが、期待したセッションIPAではなかった
CIRAFFITI Session IPAは、美味しいです。
途中には爽やかな感覚もあります。
ただ、私がセッションIPAに期待していたものとはかなり違いました。
香りでは人工的な甘さが先に立ち、味ではザラメのような甘さ。苦味は弱く、最後にはベタつきが残る。
特に「IPAらしいホップの香りや苦味」を期待して選ぶと、物足りなく感じる可能性があります。
メーカーや他のレビューでは苦味や柑橘系の香りが高く評価されているため、このあたりは好みによる差も大きそうです。
それでも、私自身の今回の一杯について言えば、「まずくはないが、セッションIPAとしての訴求力が、プレミアム価格帯と250mlという量に対して弱い」というのが最もしっくりくる評価でした。
ASTROCAの商品開発で持ち帰ること
今回改めて感じたのは、「軽やかで飲みやすいこと」と「IPAらしさがあること」は別だということです。
苦味を強くすればいいわけでもありません。
ただ、IPAを名乗る以上、飲んだ瞬間に「これを飲む理由」になる香りや苦味が欲しい。
その存在感より甘さやベタつきが前に出てしまうと、クラフトビールらしさへの期待とのギャップが大きくなります。
そして高価格帯の商品では、味だけでなく容量も含めて期待値が上がります。
ストーリーや珍しさだけではなく、一口飲んだときの明確な魅力が必要になる。
これはASTROCAの商品を考えるうえでも意識しておきたい点です。
※見出し画像は、外観を参考にAIで作成したイメージであり、実際の商品写真ではありません。